QOL(Quality of Life)

立教大学では「人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか」という非常に今日的で切実な社会的問題について、さまざまな観点・分野から研究が行われています。

石渡 貴之いしわた たかゆき

コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科 准教授
研究分野/環境生理学、運動生理学、発育発達
研究のキーワード/体温調節、脳内神経伝達物質、生活環境

脳内の主要な神経伝達物質と体温調節の関係について研究しています。ラットを対象に、無麻酔・無拘束下で脳の局所の神経伝達物質を測定できる微量透析膜を用いたマイクロダイアリシス法と、ストレスをかけず深部体温、心拍数、活動量を連続測定できる無線式小型体温計を用いたテレメトリー法により実験しています。

近年の異常気象、特に高温環境は我々の生活に驚異を与えています。温熱環境に対する脳内の状態と生体反応を正しく理解し、対処方法として運動、栄養、休養などの生活習慣のあり方を考えることで、我々の生活の質を高められます。ますますストレスフルになる環境に備え、知の提供および行政や企業との受託・共同研究や政策提言を通して貢献したいと考えています。

社会とのつながり

○共同研究 「温度による車両乗員の覚醒度制御に関する研究」 日産自動車(株) 2009年~2010年 ○学外委員 指導者養成委員長 常務理事 (公社)全国大学体育連合 2011年~ ○講師 ヘルスケア研修会 栃木県国民保険団体連合会主催 2013年9月 など

大石 和男おおいし かずお

コミュニティ福祉学部 スポーツウエルネス学科 教授
研究分野/ポジティブ心理学、健康心理学、スポーツ心理学
研究のキーワード/生きがい、強み(strength)、心的外傷後成長(PTG)

専門分野はポジティブ心理学です。人の明るさや思いやり、粘り強さなどの「強み」に注目し、QOLを高めるための方策を量的・質的な調査で研究しています。現在、自分の価値を低く見て社会に適応できない方や、立ち直りが遅れている震災被災者に向けて、QOLを高めるための支援策を検討しています。多くの方は、自分の「強み」を自覚できると、自尊心が高まり愛他的な行動が始まります。その行動で自分の価値を再認識し、生きがい感が強まってQOLを高められるというサイクルが生まれることが分かってきました。

たとえ、どのような境遇にあっても、QOLを高めて幸福へ向かう源は、すでに自分に存在することを伝えていきたいと考えています。

社会とのつながり

〇講師 いきいき埼玉「現代的課題講座」 埼玉県 2010年10月 〇講師 厚生労働省認定・健康運動指導
士養成講習会 1988年4月~2008年3月 〇委員 日本オリンピック委員会 1994年4月~1995年3月 など

間々田 孝夫ままだ たかお

社会学部 現代文化学科 教授
研究分野/消費文化論、消費社会論、経済社会学(階層研究、貯蓄研究など)
研究のキーワード/消費、脱物質主義、成熟社会

現在は消費の研究に力を注いでいます。現在の日本は、高度な経済発展を遂げ、高い消費水準を誇る「消費社会」ですが、福祉、コミュニティ活動、宗教等精神的活動などを中心にQOLを考える立場からは、消費社会はQOLを上げるうえで、もはや必要ないとされることもあります。

しかし、消費は、依然として人間の幸福や自己実現にとって大きな役割を果たすものだと考えます。むしろ、私が「第三の消費文化」と呼ぶ消費の内容を、これからの時代に適合的なものに変化させていくことこそがQOLの向上につながると考え、さまざまな面から消費文化の変容を研究しています。

社会とのつながり

○研究交流 貯蓄と保険についての調査研究会 郵政省(当時) 1977年~1997年 ○研究交流 消費社会研
究会 セゾン総合研究所  2001年~2003年 ○研究交流 消費社会の現状についての談話会 みずほ総合研究
所 2008年~2009年 など

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